2008年02月13日 01:22

寒いよう。
キーボードと指が同じ温度みたい。

13年前、丁度今の時期に逝ってしまった祖父のひたいに触れたことを思い出す。
夜の高速を走る車のガラス窓のように冷たかったっけ。
できるなら息を吹きかけて、白く曇ったところに書きたかった。
「じいちゃんでてこい」
祖父のひたいは薄くしなびて乾いていた。

祖父の目は薄らと開かれていて、かなしげに弔問の人を眺めていた。
さんざん死ぬのは恐いと怯えていたものね。恐かったンかな。
どこをみるとはなしに、それでも誰かを誘うような目。

「暗闇の向こうに光が見えたらそっちへ行けよ」
「お花畑のほうへ行くんだよ」
血のつながったものでしかいえない、軽口のような引導のような周りの声。
一歩一歩死を踏みしめて、祖父はあちらの世界へ旅立っていった。




明日は寒くなるだろう。
点滅している留守番電話を聞かずに消去する。
眠らなきゃ。
お母さん。も少しだけ、めんどくさがり屋でいさせてください。

わたしは元気です。









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