一度消した記事

2008年10月02日 23:07

以下の話は別サイトにて書いていた日記。
ゲストのコメントで一旦は消そうとして、けれど捨てられなくてそっと保存していました。
水平線以降の段落、「内緒さま〜」の部分は当時の日記の自コメントです。最後の部分は割愛しています。
なぜ、今この記事を出してきたかは聞かないでください。

コメント欄は開いておりますが、虐待についての思い出話は、コメント欄では一切いたしませんので了承ください。
わたしの父と母は偉い人だと思います。
なぜなら、わたしを親殺しには育てなかった。
人を傷つけることを教えなかった。 人を殺すことを教えなかった。
人を傷つけるくらいならば自分を傷つけるように、慎重に注意深くわたしを育てた。
父と母はわたしを社会の枠にはまるように育てた。 すごい人だと思います。

わたしが小さい頃から、何度想像の世界で 母の背中越しに細紐で絞めようとしたか。
何度熱湯を、熱い油を、木材を、降り注ぎ振り上げる想像を繰り返したか。
それでも実行に到らなかったのは 「人を傷つけるな」「殺すな」と育てられたから。
わたしは傷ついても構わない。けれどもわたし以外は傷ついてはならない。
根気強く正義は刷り込まれて、わたしは傷害犯や殺人犯にはならなかった。
今までも、そしてこれからもたぶん。

あなたの祖父母はわたしと違って偉大な人なのです。

わたしは幼い頃から、わたしを必要以上に家のなかに縛り、
体罰や言葉で虐げる父母を憎んでいました。
けれど、大人になっていまだに親子の距離を保ち、彼らが普通に生きていることを考えると
わたしは、自分がひどい目に遭わされながら育った・・・という半生は自分の勘違いで、
注意深く愛情深く育てられたのではないのだろうか?
父の言うとおり、わたしは幼い頃から嘘つきで、現実と違うことを言っていたのでは?
・・・・と思うようになりました。

「おまえの言ってることはすべて夢だ、妄想だ」
父が正しければ、父が絶対なら、わたしは今までの人生全てを夢の中で過ごしていたのでしょう。
そうして時々夢と現実のギリギリで目が覚め、
「人を傷つけるな。自分が傷つけ」と我に返るのでしょう。
・・・わたしは どんな殺人犯よりたちの悪い重い心の病に罹っているのかもしれません。

ここまで読んで、未来のあなたはこんな母親に絶望したでしょうね。
どこまで本当のことを言っているか分からない。・・・そう嗤うでしょうね。
わたしから生まれたことを後悔するかしら?  なんて。
ちょっと考えたら、この日記を消したくなりました。

ね。わたしはこんな母親なんだけど、あなたの祖父母はいい人なのです。
わたしを人殺しになど育てなかった。あなたを生み出すほどまともな大人に育ててくれた。
わたしの努力など、地を這うようなものです。
だってわたしは褒められたことないし(苦笑)
・・・とにかくあなたの血のつながった人は、軽くあしらうような人ではありません。
わたしを軽蔑することがあっても、わたしを生んで育ててくれた人たちを大切にしてください。

ママはねぇ。自分を傷つけるより人を傷つけたくなっちゃうみたいなの。
もちろん自分もざくざく斬っていくんだけど、他の人のココロまで傷つけてしまう。
ちっともいい親になれない。 いい人になれない。
自分だけを攻撃したいのにね。 かなしいです。


あなたが大きくなっていくうちに、
たとえば母親のわたしの背中にナイフを突き立てたくなったら教えてください。
わたしはあなたを傷つけたくない。 だから自分で自分を刺すから。
誰かを傷つけてしまう、と嘆くより「誰かを傷つけるあなた」に育てたわたしを憎んでください。
そして、自分で自分を傷つけないで。

矛盾しているのはわかっているけれど、どうかあなた自身を傷つけないでください。
どこかに人を傷つけずにすむ場所や、言葉があるから。
あなたを守ってくれる人がいるから、ね。 約束してください。

あなたがわたしになど似ず、人を癒せるようになってほしい。
内緒さま。

あなたの言うことは正しいと思います。
今こちらを開き、見直して絶句するしかありませんでした。
見直すこともないまま、心の余裕さえなくわたしは前日の記事を書いてしまいました。
わたしはたぶん、あの記事で幼い頃のわたしに向かって発信しています。
自分で自分を支えないと誰からも守ってもらえなかった。

親から実の子どもとして認めてもらえなかった父。
年の近い姉の病死に「おまえが代わりに死ねばよかった」とも言われ、親の愛情を知らず育った父。
兄弟を奇病や、幼くしての事故で亡くした母。
祖母は亡くしたものを思い続け、母は大勢の兄弟のなかで愛情の享受を損ねていた。

わたしの両親は、結局、親の愛情や子育てを知らないままわたしを授かったんです。
そして生まれたわたしに名前をつけた。
2才でため池に落ちてなくなった母の妹の名をひと文字とって。
むかし、酔っ払った父に聞きました。^^
残酷ですよね。確かにお墓に行くとわたしの名があるんですよ。
きっと母は、祖母たちにわたしのことを
「生まれ変わりだよ、愛してください」とパフォーマンスしたかったのでしょう。
いいえ、きっとわたしのことより、母自身を抱きしめて愛して欲しかったんだと・・・・
今ではそう理解できるようになりました。

名前のことなんて引っ張り出してしまいましたが、
要はウチの両親は愛情に飢えて、愛情をたぶん知らなかったんです。
その両親がなんとか生かしてくれた。育ててくれた。
あの人たちの生い立ちを知るほど、
よくもわたし達きょうだいは お互いを傷つけたり、殺さずに済んだなぁ・・と時々ですが
ポツリポツリ、話したりします。

わたしの 親以外からの「虐待」を両親、きょうだいは知りません。
きょうだいはそれぞれ、結婚や子どもを持つことに強い拒否感があって、
それぞれの人生をそれぞれに苦しみながら、笑いながら、目いっぱい生きています。
「まともに育ったのはおまえだけだよ」・・・なんて
今ではすっかり年寄りじみた両親は、わたしのことを指して言います。
たぶん褒めているのです。
親のことを・・・いまでも思い出すと憎んでしまいますが
違う目線で感謝できるようになりました。(後略)


コメント

  1. きる | URL | -

    ひとことだけ……

    ああ、と思う・感じる・響く箇所がありました、(私にとって良い意味で。)何と言うか…『流れ』または『進みぐあい』が。
    きちんと自分のことばで私は“私の話”を文字に表したいと思います、近い日に。

  2. | |

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  3. きむろみ | URL | w5curNNk

    記事を出しながら

    ブログ主がコメントレスで内容に触れないわがままをお許しください。

    >鍵さま。
    只今、キジ猫が寝そべったシンプルなテンプレートを使用しています。FC2はテンプレートが豊富で美しいのですよ。

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